ティッシュに涙と少しの残骸
【真雪、手伝うよ】

在庫管理を終え店内に戻ってきた星流のエプロン姿に胸がキュンと鳴る。

「うん、お願い」

2人で今夜の計画を練りながら陳列したらあっという間に終わった。

【ケーキはチョコにしよっか】
「早く行かないと売り切れちゃうかな?」
【あとピザも食べたい】

外はすっかり暗くなり店内にはお客さんは…暇な老人がチラホラ居るくらいだ。
今夜は星流のウチでクリスマスお泊まり会なんだ♪嬉しすぎてニヤけて顔が怖くなってると思う。
だってまるまる2日間も星流と一緒なんだもん!プレゼントもばっちりだし早く星流の喜ぶ顔が見たいよ。

「2人共もうあがっていいよ」

レジで話していたら倉庫から戻ってきた店長が声をかけてきた。

【いいんですか?あがりの時間までまだ1時間ありますよ】
「今日はイブだからね。2人共用事あるんじゃないの?」
「もちろんありますよ♪」
【真雪ったら】

奥の方へ移動してお疲れ様でしたと挨拶を終え帰ろうとしたら

「僕からのプレゼント。メリークリスマス」

中にはチョコレートケーキが入っていた。
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