ティッシュに涙と少しの残骸
わくわくしながらプレゼントを渡されるのを待っていたら星流はベッドに乗り窓を開け放した。冷たい空気が部屋に侵入して思わず身震いをする。
そんなあたしにはお構い無しでのんきに空を眺める星流。

【あっ!雪だぁ。…えいっ!捕まえたよ!】

窓を閉め両手に何かを包んであたしの目の前に差し出した。

【真雪へのプレゼントは空からの贈り物だよ、はいっ!】

ゆっくりと星流の白い両手が指先から徐々に開いてゆく。
星流のてのひらの上には
雪の結晶のペンダントがキラリ、と光っている。

【…ハズしたかな?】
「…そんなこと…ないよ、ありがとう」

ヤバい
嬉しすぎて泣きそうだ

【つけたげるよ】

あたしの後ろにまわりペンダントが胸元に収まった。

【うん♪似合う!】

満足気な星流の笑顔をこの目に焼き付けて閉じ込めておきたいと強く思った。部屋を暗くして明日のバイトの為に眠りにつく…けど。
あたしは興奮しすぎて心臓がどくどくうるさくて眠れない。星流は寝たのかなぁ…
2時間も経ったから寝ちゃったかな?
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