ティッシュに涙と少しの残骸
【真雪具合どう?】

なにくわぬ顔で席へと戻ったあたしに心配そうに声をかけてくれる。

「大丈夫、ちょっとお腹痛くなっただけ」
【そっか、ねぇ!カラオケ行かない!?】

珍しく星流からのお誘いにあたしは嬉しくて飛び上がった。

「もちろん!プリクラもしよっ♪」

早く放課後にな~れ!!うきうき気分で数式を解いて、化学記号を鼻歌まじりで覚えてたらあっという間に放課後になった。
星流と手を繋いで校門をくぐり、コンビニでカフェオレとガムとお菓子を買い、いつものカラオケ店へと足を踏み入れたら―

「星流」

ドックン

【ごめんね、待った?】

ドックン

「俺も今来たとこ。あ、初めまして」

ドックン

【真雪、こちら須賀井竜弥くん。竜弥くん、こちら月下真雪ちゃん】

ドックン

壊れる…
あたし、壊れちゃうよ…
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