忘れられない恋愛
***************
はぁ~…
あの日から、どうやって話していいか分からなくなってしまった。
でも、今日こそは話すぞ!!
「倉敷!」
と俺のだちが何故か呼ぶ。
なんで、おまえは邪魔をするんだ―!!
あっち行け!
「なに?」
ぶす~っとした顔で言う。
「なんだよ、その顔。」
俺の顔を見て笑いやがる。
「だから、俺に何の用なんだよ。」
少しキレ気味の声で言う。
「あ~…明日さ、カラオケ行くんだけどさお前も来る?」
「カラオケ?」
呆れた声で言う。
だって、すんごく深刻そうに最初言いやがったのにさなんだよ!!これは!!
「うん!来る?」
「誰が来るの?」
行く人によって決めよう。
誰が来るんだろう?
「男子軍は、佐藤、田中、雄太、俺、お前が来るんだったらお前もだけど。女子は、さきちゃん、のぞみちゃん、ユリちゃん、しーちゃん、悠里ちゃん」
悠里?
まさか、笹野さんの事か?
「もしかして、悠里って笹野さん?」
「そうだよ。」
「じゃ、行く!」
即答で言う俺。
だってさ、笹野さんが居るんならもしかしたら話せるチャンスがあるだろ?