忘れられない恋愛
「……………」
おばさんの鳴く声が電話越しから聞こえる。
その声が嘘ではないと教えているみたい。
「ごめんなさい…。本当なの。あの子、馬鹿よね。ちゃんと信号見ないで。」
……。
「あの、おばさん。祐輔は大丈夫なんですか?」
今にも泣きそうなわたしにおばさんは、
「大丈夫よ!!私の子なんだから。それにね、こんな可愛い子を置いて先に死ぬわけないでしょ?」
安心させるかのように言ってくれる。
「そうですよね。おばさんの子ですからね!!」
少し涙を流しながらも私は言う。
祐輔…
無事で居て。
私、祐輔が居なくなるなんて考えられない。