忘れられない恋愛

「そっか!!俺は、1年2組。」

男は自分のクラスを言った。

1年2組か…。隣のクラスだ。

私のクラスは3組だから。

「わかった!覚えたよ。」

この人が私と同じ年って言うのにびっくりした。

だって、かなり身長高いし大人っぽい。

ここの制服を着ずにスーツでも着てたら先生に見えるもん。

「あと、これ…。」

と言い、男はタオルを渡してきた。

「え…」

「だってさ、かなり濡れてるし…。」

私の髪を指さしながら言う。

「あ!!それと、俺今日はタオル使ってないから汗臭くもないから!!大丈夫!!」

慌てて男は言う。

「そんなに慌てなくっても」

慌てる男を見て私は笑ってしまった。

「いや~…だって、気にしてる人だったら…って思って。」

「私は、貴方が使わないのかな?って思って困ってた。」

「俺?俺は家近いし、誰も待ってないし。」

使っていいからっと笑顔で言う。

「ありがとう。じゃぁ、この傘を返す時に返すね!」

「うん。」

私たちの出会いは、こんな感じだったらしい。

私はあまり覚えてないから何にも言えないけど。

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