忘れられない恋愛

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俺は、3度目に会った時ホントに嬉しかった。

同じクラスになれた時はホント嬉しかった。

運命なんかじゃないかって思った。

だから、それから毎日俺は彼女に話した。

だって、彼女の事を知りたいと思ったから。

「ホントに俺の事覚えてないの?」

「…うん。ごめんね?」

彼女は申し訳なさそうに謝る。

覚えてると思ったのに。

俺、そんなに存在感なかったかな?

「いいよ。でも、俺と君は1年前に出会ってるんだ。」

「そうなんだ…。」

……一緒のクラスになって舞い上がって馬鹿だ、俺。

彼女が覚えていてくれたら、って思ってたぶん悲しさも大きくなる。

俺さ、どうしたら彼女に覚えてもらえるだろうか?

「ホントに、覚えてないんだ…。」

残念そうに言う俺に彼女は、

「ごめんね?」

の一言。

まぁ、俺も彼女の立場だとそうなるかもしれない。


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