忘れられない恋愛
でも、少し悲しかったな…。
だって、会えたと思ったのにその人は俺を覚えていない。
悲しくなる。
はぁ~…これから頑張るしかないなぁ~…。
「とりあえず、名前を教えてもらうか。」
同じクラスになっても、俺はまだ名前を知らない。
「あのさ、名前教えて。」
俺は彼女に言う。
「私?私は、笹野悠里(ささのゆうり)。」
彼女の名前をやっと聞けた。
「貴方は?」
「俺は、倉敷裕也(くらしきゆうや)。」
笹野さんか。よし!覚えたよ。
早く、いろんなことを話したい。
「ねぇ、倉敷くん。」
笹野さんが俺に質問をしてきた。
「何?」
「倉敷くんは、私とどこで会ったの?」
私は覚えてないから、教えてほしいと笹野さんは言う。
「俺と出会ったのは、去年の6月。雨が降って居る時。笹野さんが、びしょぬれになっている時に俺が傘を貸してあげたの。それと、タオルも。」
そこまで丁寧ねいに言うとようやく笹野さんも思い出してくれた。
「それって、倉敷くんだったんだ…。その時はありがとね!」
思い出してくれたのか、お礼を言う笹野さん。
「いいよ。俺が、貸したかっただけだからさ。」
思い出してもらえた…。
よかった。
完璧に忘れてたら、俺かなり悲しかったよ。