恋なんていらない



先生と私は車からおりた。

先生は伸びきったひげをさわりながら

ねっころがった。

私も先生の横に座った。

「なあ、奥田先生のことどう思う?」

「え?・・・・。」

「だからどう思うんだよ」

「わかんないよ。だってまだ中1なんだよ?」

「俺、今日ふったんだ。」

「なんで?今日の放課後2人で笑いながら歩いてたじゃん」

「あ~。あれは振るまえ」

「私帰る前に奥田先生にあった」

「え?」

「なんか、泣いてたよ?先生に聞いたらうれし泣きだっていってたよ?」

「あいつは二股してたんだ」

「後藤先生ってしってるか?」

「しらない。」

「その先生とつきあってたんだ。もう結婚もするんだ」



私は先生の悲しい顔を初めてみた。

奥田先生って可愛いくせに自己中だ。

後藤先生もアホだな~。

先生の目はうるうるしてた。

私は先生をずっと見つめてた。

せんせいかっこいい。
< 11 / 15 >

この作品をシェア

pagetop