恋なんていらない
先生と私は車からおりた。
先生は伸びきったひげをさわりながら
ねっころがった。
私も先生の横に座った。
「なあ、奥田先生のことどう思う?」
「え?・・・・。」
「だからどう思うんだよ」
「わかんないよ。だってまだ中1なんだよ?」
「俺、今日ふったんだ。」
「なんで?今日の放課後2人で笑いながら歩いてたじゃん」
「あ~。あれは振るまえ」
「私帰る前に奥田先生にあった」
「え?」
「なんか、泣いてたよ?先生に聞いたらうれし泣きだっていってたよ?」
「あいつは二股してたんだ」
「後藤先生ってしってるか?」
「しらない。」
「その先生とつきあってたんだ。もう結婚もするんだ」
私は先生の悲しい顔を初めてみた。
奥田先生って可愛いくせに自己中だ。
後藤先生もアホだな~。
先生の目はうるうるしてた。
私は先生をずっと見つめてた。
せんせいかっこいい。