月だけが知ってた
 
 「あーっ、もうっ!!じれったいわっ!!彼氏じゃなかったらなんなのよ?!」

     切れ気味だ・・・美里さん



「やー・・・、なんて言ったらいいんでしょうか?

・・・・昨日、ワタシ誕生日だったじゃないですか。プレゼントありがとうございました。」


 「気にいってくれた?美里と買いにいったのよ~」


百合さんがにっこにっこと楽しそうに

   これから使ってね~☆早くも出番かしら


と、言うので、引き攣った笑いを返して、咳をひとつ。


    ・・・スケスケベビードールをどうしろと・・
   絶対楽しんでる・・・


    「それはいいから!お礼なら昨日も聞いたっ!」


美里さんが先をせかす様にお冷をドンと机に置く。

   マックスイライラだ・・・


 「で?!」

サラダに乱暴にフォークを指しならさらにせかす。

こうなった美里さんは怖いので、急いで口を開く。


  「ハイッ!」

簡素に。

  「ペンダントトップを貰って・・・」

誰とは言わないけど。


「・・・キス、されました。」


・・・と言うか、言えないケド。


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