BASKET GILRS



花音:「アタシ達がさっき蘭を誘うときにね、
蘭1人でいたんだケド・・・。」



樹所:「ケド・・・?」



花音:「泣いてた。
あの試合のことを思い出してたのかも・・・。
蘭ね昔からちょっと不良っぽかったケド、
髪も染めてないしピアスもしてない。
制服は乱れてるケドね。
アタシら強がってあんな過ち犯しちゃったケド蘭は違った。
一生懸命で何事にも前向きで必死で努力家で時にはグレたりもした。
アタシ達のことも心配してくれて、
スッゴく良いヤツなんだよ。
あれ以来、
口数も減っちゃってさ。
いつのまにか蘭は1人でいることが多くなってた。
小2の頃両親が死んぢゃって蘭1人ぼっちだった。
そんな蘭をアタシ達は放っておけなかった。」



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