俺様王子のお姫様
「あいつ…あの日から
来てねーんだ」
あの日って…キス事件?

「そうなんだー…」
香織はなんか考えていた。
「ショックなんじゃない?」
「はい?」
ショック…?何が…?
「だって、好きな人に
キスしたらその好きな人が
泣いちゃった訳でしょ?
そりゃ、休みたくなる」
香織の言葉を聞いて
少し考えた。

泣くのは駄目だった?
素直に受け入れたら?
でも好きかどうかも
わからない。

「空?聞いてる?」
「へ?」
「だから、高石優の家に
行ってみたら??」
…え?家?高石優の?
何で私が??
色んな言葉が私の
頭をよぎった。
「ちょっと待ってよ!
私が何で…てか、
高石優の家知らないし」

「俺知ってるよ」
と言いながら拓翔は
自分を指差す。
「~!嫌!行かない」
私はそう言って
自分の席に戻った。

…でも私のせいで
休んでるとしたら…??
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