俺様王子のお姫様
『大丈夫?
…珍しく拓翔以外の
男子と一緒いるんだ』
「あ~…うん」

「もう、無理」
高石優は低い声で
私に言ったあと、
私の腕を引っ張った。

「わっ…」
その瞬間、私は
座りながら高石優に
抱きしめられてる
状態になった。

「ちょ、ちょっと!
近いって…!」
「お前が俺以外の
男子にかまうからだ」
この会話、秀に
聞かれてる?

『空?大丈夫?』
「秀…!」
とっさに秀の名前を
呼んでしまった。

その瞬間、高石優は
私にキスをした。

「ん…!や…!」
『空??』
前よりも激しい。
怒りを表していた。

「ちょッっと!」
無理矢理口を離した。
「秀?ごめんね?」
『俺は大丈夫…』
「嘘付け。まだこいつに
未練あるんだろ??
かっこつけてんなよ」
『は?』
高石優はそれだけ言って
私の電話を奪い切った。
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