俺様王子のお姫様
「な、何すんのよ」
拓翔と香織は私達を
見つめたまま、
ぽかんとしていた。

「何って、キス」
「それもそうだけど…
せっかく秀と…」
「お前も未練あんの?」
「…ないよ。」
本当はあるかもしれない。
でも、ないと信じたい。

「絶対あいつなんかに
渡さねえよ」
「秀はそんなんじゃ」
高石優は私の話なんか
聞かず屋上から去った。
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