俺様王子のお姫様
放課後。
香織は拓翔と
制服デートらしい。

羨ましいな…。

そう思いながら、
1人で歩いていた。

「空?」
呼びかけに私は
立ち止まった。
「…秀…」
朝の電話のせいで、
顔を合わせづらかった。

「どうしたの?」
ここに秀がいるのが
不思議だった。
「朝のこと…心配してさ」
「あー…大丈夫だから」
何となくそっけなく
なってしまう。

「本当に?変な男に
纏わり付かれてない?」
「大丈夫だって…。
私と秀はもう関係ない
んだから…私の事は
放っておいてよ」
少し強めの言い方に
なってしまった。
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