俺様王子のお姫様
「…まだ好きなんだよ」
「ふざけないでよ…
何でいまさら?
振ったのは秀でしょ」
秀の顔が見れなかった。

「それは悪いって思って」
「悪い、悪いって…
聞き飽きたよ。
中学の時だって、いつも
そんなんだったじゃん」
静かな道に私達の
声が響いてる。
「空はもう俺の事
好きじゃないの?
それとも、朝の奴の事
好きなのかよ…?」
秀は怒り口調になる。

「…それは…」
否定できなかった。
「朝、何されたんだよ」
「…」
「何で黙ってんだよ…」
怖かった。

秀は私の腕を強く
引っ張り私を抱きしめた。

< 41 / 74 >

この作品をシェア

pagetop