初恋
「おはよー」
と、何故かいきなり広樹に挨拶をされた美紗はかなりビックリした。
「あ、うん…おはよ?」
「なんで疑問系なの?
なぁ~隼人!お前の隣の席の人、めっちゃ面白いんだけど!!」
「えぇ?!そんなこと無いですぅ~!」
美紗は両手をブンブンと振り、必死に否定する。
「…確かに」
「だろ~?」
「え…」
まさかの隼人の答えに更に困ってしまった美紗だった。
「そういえば、君の名前何?」
「…樋口美紗です」
「美紗ちゃんか!俺は神永広樹だよ、よろしくね~!!」
「よろしく…」
朝からかなりのハイテンションの広樹に、若干引いてきた。
「広樹、お前テンション高すぎ。
樋口さん困ってんじゃん」
「ごめんね~」
「いや、別に…」
「ったく…広樹が迷惑掛けてごめんな?
俺は水野隼人です、よろしく」
「よろしく…」
こうして、美紗は自らの人生を変える出会いをはたした。