ぱちん!
Story*04 委員会
「フレー!フレー!諸星第一高校ー!!」
委員会が決まってから一週間後の6限目。
この時間は各委員会の顔合わせ。
代議委員は、2年B組でやっている。顧問が田中先生だから…。
外からは応援委員会の発声練習の声が響いている。
窓際に座っているため、ちらりとグラウンドを見下ろしたら、ゆきちゃんが一番声を張ってやっていた。
クール系だから、なんだかかっこよく見える。
「……佐々木さん!人の話聞いてる?!」
「!す、すみません…」
素直に謝ると、わざとらしい溜め息を吐いて、話に戻った。
少しほっとしていると、隣に座っていた瀬戸が小声で話し掛けてきた。
「お前、田中先生に何したんだよ。ずっとあんな感じじゃねぇか」
「何もしてないよ…。ゆきちゃんが言うには、碕中先生と仲がいいのが気に入らないみたい」
「あの新米教師か?授業受け持ってねぇし、あれから教室にも来てねぇけど…仲良いのか?」
「幼馴染みだから」
普通に答えたのに、何故か睨まれた。
やめてよ、もう睨まれ飽きたよ!……意味分からないけど。