キミが翔ける道
そのルーズリーフを見つめていたら遡良がニカッと笑って



「淮翔さ、字、綺麗だな!男のくせにっ」




「そう?…って、男だから汚いことないだろ。」




ハハハッと笑う遡良に呆れ気味に笑みを返した。




「あ、そういや夏都が――…」っとまた遡良の話しが続き、今日の学校が終わり部活が始まる。




「あれっ?高梨の“愛しの”春川さんいねぇじゃん?」




「やめて…その言い方。…え?」




ボールを蹴ることを止め、パッと渡り廊下を見る。

そこにはいつもある彼女の姿は無かった。




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