キミが翔ける道

優しさに 美羽side

放課後、いつもの場所に瑞希と向かっていたら…




「なぁ、春川美羽?」




「…?はい。」




サッカー部らしき練習着を着た、2年生と思われる人に行く手を阻まれた。


スッと顔を上げると、先輩は「ちょっといい?」っと外を指さす。


瑞希に「ゴメン、今日帰ってて」と言うと、先輩の背をついて行った。




連れてこられたのは、晴湘(せいしょう)自慢の1つになっている綺麗な校舎に挟まれた芝生一面に小道がある場所。



秋を告げる冷たい風が頬を撫でる。




そこで私は




「好きなんだ…いつも、渡り廊下から誰か見ている姿を見て…気になってた。」




告白された。



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