キミが翔ける道
“ソイツのこと…想い続けてやって”



先輩の言葉が頭の中でリピートする。



私、この先高梨くん以外の人を好きになるのかな?

なんか…嫌だな…

うんうん、絶対嫌だよ。




「…好き。」




この気持ち、口から溢れそうなぐらいだもん。



サーッと冷たい風が吹き抜ける。

空の雲の流れが早い。


ボーッと空を見ていたら、ひょっこり顔を出したのは…




「…春川さん。」




「え?………高梨くん。」




「うん。」




突然現れた好きな人。
驚いて…目を見開いた。



私の隣に腰を落とした彼にドキドキと胸が高鳴る。




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