キミが翔ける道
「ねぇ、最近由伊と一緒に行かないのは何で?」




4階へと繋がる階段を上っていた足が止まる。



ドキンッと、高梨くんへの音とまた違った胸の音がした。




「…喧嘩した?」




黙る私を見る瑞希。
顔を覗き込むようにして表情を見る。




「…由伊、ウザいんだって私が。」




「は?何ソレ?」




上るのを止めた足を動かした。


瑞希が眉間にシワを寄せた顔のまま私の隣を歩く。




「何でなの?」




「…私の性格がダメなんだよ。」




そう言って移動教室先に着いた。

席に座るなり、瑞希が私の前に座った。




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