キミが翔ける道
「男子と違って、女子の方が友達関係…難しいって聞くからさ。…もしかして、この前泣いてたのも…?」





一度足を止めて振り返った彼が私の目を見る。

私は視線を逸らした。



そんな私の反応を見て「そっか。」と呟いた。




「失恋でもしたのかと思ってた。」




「なっ…し、しないよ!好きな人いなかったし…」




笑う彼にムキになって口が動いた。




言うつもりの無かった余計なことまで言ってしまった…。




後悔しかけた時、彼が階段を降りながら「今はいるんだ?」っと言った。



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