幸せの残量─世界と君を天秤に─
平凡で特別な日常
求めていたのは、非凡か平凡か。
淡々と過ぎていく日常に、何を見出だそうとしていたのか。
『普通』に憧れて、
『特別』にうんざりして、
だけどそれが運命だと、そう割りきっていたんです。
私は特別なんて望んではいないのに。
思ったことが無いと言うと、嘘になる。
けれど『もしも』なんてことは考えたくないから。
持っていないものに焦がれるよりも
今を大切に生きたい。
だから、
そんな私だから、
平凡なこの世界がたまらなく輝いて見えるんです。