幸せの残量─世界と君を天秤に─


いつものように俺の家に来ていた亜優美。


俺が風呂に入っている間に何があったのか。



「うーにゅ」


「大丈夫か、お前」


「にゃーん」


……。


ジュースと間違えて飲んだのか?

いや、こいつもそこまで馬鹿じゃないか…。



「ったく…何やってんだ」


「ねー、たくみしゃん」


「……、なに」


「呼んでみただけぇー!」


「………」


うざ。


なんだこれ。

酒が入るとこんなにも面倒になるのか。






< 108 / 217 >

この作品をシェア

pagetop