幸せの残量─世界と君を天秤に─



「……、何でいないんだ」


戻ってくると、ベッドの上に亜優美の姿はない。


「おい亜優美ー」


ったく。
何で俺がこんなこと…。


水を片手に亜優美を探す。


「って、何でこれが」


何故かリビングには亜優美が着ていたTシャツが。


「………あの酔っ払い」

何処へ行ったんだ。



風呂にもいない。

トイレにもいない。




「…巧しゃーん!」


……ベランダ?





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