幸せの残量─世界と君を天秤に─
「あっ、そんなことより」
普通に話していたけど、この人高熱っ!
手をおでこに当てると、大分熱は下がったよう。
でも、
「うーん……まだちょっと熱ありますね」
「そんないきなり下がるか」
「や、巧さんならイケるかなって」
「お前は俺を何だと思ってるんだ」
え、だって巧さんって何かこう、…人間じゃないみたいな。
「人間じゃないってなんだコラ」
「…宇宙人てきな」
「そうか。そんなにお仕置きしてほしいのか」
「久しぶりに聞きました、その単語」
巧さんしか使ってないんですね。流石ドSです。