幸せの残量─世界と君を天秤に─
こんな展開…ナシでしょう
「………」
「ちょっと、何呆けてんのよ」
いや、…柿崎さんよ。一旦待とうか。
「ここ…どこ?」
「は?だからあたしん家だってば」
だよね。さっきも聞いた。
……でもね?
「……でか」
な ん だ こ の 豪 邸 !
…初めて来た友達の家は、とても大きなお家でした。
「え、ホントに?」
「だから、本当だっつの。もう、いいから入るわよ」
「あー……」
家に入るのにこんなに緊張したことない。
…友達ん家ってことを抜きにしても。