幸せの残量─世界と君を天秤に─
「…………はあ」
盛大につかれた溜め息は、温暖化を促進してしまいそうなほどに二酸化炭素が…。
「…ごめんなさい」
何故か謝ってしまうこの圧力。
やっぱり柿崎最強。
「だから、あんたのインテリ彼氏の は な し !」
「ああ…」
そういえばそんな話になっていたような気が。
「取り敢えず彼氏について話しなさい」
「うーん………、ドS?」
あっ、思わず口から出たけれど、ドSて。
いや、でも他に思いつかなかったのは事実だけど。
柿崎は呆れ顔。
いや、ですよねー。
「ドSって…他に良いところないわけ?」
「イケメン」
「それは知ってる」
「…若干優しい」
……はず。