幸せの残量─世界と君を天秤に─
「んー、これ可愛い」
スタバで購入したホットコーヒーを片手にウィンドーショッピング。片仮名多いなとか思ってない。
「そろそろ帰ろうかな」
目当ての夏服も手に入れたし。
私はコーヒーを口に含み、方向を変えた。
「…熱い」
アイスにすれば良かったかな。この時期ホットでは辛かったかもしれない。
ドンッ
「わっ!」
そんなことを考えながらぼんやりと歩いていると、誰かにぶつかってしまった。
咄嗟に顔を上げると、そこには綺麗な人が立っていました。