時計の針

第2話

~翌日~

ピンポーン
普段はなることがないインターホンがなる
ドアを開けると
「おはよー」
「おはよう」
いつもの笑顔と一緒に私を出迎えてくれた
「本当にきたんだ…」
「約束は絶対守る!これが俺のマナーだから!」
固い決意をかたる悠一
「お前らしい…」
「?…なんか言った?」
「なんでもない」
「?」
頭にハテナを浮かべている悠一
「あっ!!」
なにかをひらめいたらしく急に声を上げた
「なんだ?」
「昨日母さんに菜々が美味しいって言ってたっていったら母さん大喜び!今度うちに連れて来て頂戴!って目ぇキラキラさせて言ってた!」
「そんなに喜んでたのか?」
「うん!」
こんな私に食べて貰って喜んでくれるなんて…
「母さんが早く菜々ちゃんにあいたいわっていってた。」
「それじゃあ早く行ってあげないとな」
「えっ!?いいの?」
「悠一のお母さんにあってみたい…」
「それじゃあ…いつならあいてる?」
「いつでも…」
「じゃあ土曜日は?」
「大丈夫。」
「デートの帰りにどう?」
「デ、デート!?////」
「え…嫌だった?」
「ち、違くて…デートなんて初めてで…その…なんていうか…」
こ、こんなの…私らしくない!
「ぷ…あははははっ」
急にわらわれた
「な、なんだ…」
「菜々も可愛いところ…あるんだね」
「か、可愛い!?////」
いままでいわれたことのない単語に赤面してしまう私
「なんか…可愛い」
「うぅっうるさい!//////」
さっきよりも顔が赤くなるのがわかる
なんか…調子狂う………
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