フラワーデイズ
それを聞いて、パパが貴之の名前を叫んだことは言うまでもない。

葵を寝かせて、私とパパは寝室へ。

「ママ、何か忘れてない?」

「え?なに?」

「キスだよ、キス」

「そんなこと言ったっけ?」

覚えてるのに、私はわざとこんなことを言った。

目をつぶって寝ようとすると…

…ん?!

「おやすみ」

パパからの不意打ちのキス。

しかも、頬ではない方へ。

「…バカ」

そう一言呟いて、私たちは眠りについた。

2007年5月13日

相沢家の天使は無事に5才を迎えることができた。

無邪気で可愛い娘。

優しくてカッコイイパパ。

面白くて頼りになる友人たち。

私はこんなにも大切な人がいる。

葵もいつか、こんな人たちと出逢えますように…




第1話 【Fin】


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