ほんとはね、キミのこと…。


そこには、女の子が
息を切らして立っていた。


「すみません!
和田亜依梨、遅れました!!」


きっと全速力で
走ってきたんだろう。


肩で息をして、
少し脚がフラフラしていた。


「ったく、新学期早々
なにやってんだ。
今日は見逃してやるから、
はやく席につけ。」


「はーい」と言って、
和田さんは私の後ろに座る。


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