ほんとはね、キミのこと…。


席についた。

前の子は、
真面目で静かそうな子で、
私とは合わなそうな子。


後ろの子は、まだ来ていない。


私の心は、さらに
不安でいっぱいになった。


周りがさっきよりも
ざわついてきた。


はぁ~。とため息をついた。


その時、
隣でイスをひく音がした。


隣を見ると、
爽やかそうな
男子が座っていた。


そう、彼が依田優樹。


これが、私が初めて
彼を見たときだった―。


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