【完】キミと夏のオワリ

「私ね、西谷の必死で頑張る顔が好きなの」


皆川がまっすぐに俺を見つめて、今度は優しく笑った。


ドキンと胸が音を鳴らして、顔がカッと熱くなった。


「だからね、ウイニングボールがあれば、いつでも西谷の必死で頑張ってる顔を思い出せると思ったの」


「皆川……?お前どうして?」



ドウシテ、ナイテルンダヨ……。


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