【完】キミと夏のオワリ

「ねぇ…西谷」


「なに?」


「私も嘘は結構うまいけど、西谷も相当だよね」


「なんのことだよ」


「私ね、西谷が朝…学校に来る前に、こっそり練習してるの知ってるんだ」


皆川はそう言って、ベンチで座ってグローブを拭いている俺の隣に座った。

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