壊れた あの子
キッチンには
リーちゃんがボーっと立っていた
その周りには割れたコップ
そして上から下へと滴る赤い液体
「リーちゃん
ちょっと指見るよ?」
そう言うと僕はリーちゃんの指を見た
少し深く切ったようだ
「手当てしよっか
こっちにおいで」
そう言っても動こうとしない
「リーちゃん・・・・?」
「血・・・・」
「うん、早く手当てしようね」
「私、自分も血も嫌い」ボソッ
・・・・だろうね
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