オトナな初恋
居酒屋を出て、奈緒と別れた。


私も明日仕事の後、逢えないか聞いてみよう。


帰り道を一人歩いてて、角を曲がり大きな通りに出た時だった。


あれ?あの車道脇に止まってる車、拓海さんの車じゃ…

ナンバーを確認する。
…やっぱり!間違いない!
ハザードを付けて止まってる。車の中にいるのかな?

少しでも顔が見たいと思って、車に近寄ろうとした。



「え?」


足が止まる。
自分の目を疑った…








拓海さんの車に小走りで近寄る女性の姿。


そして、そのまま助手席に乗り込んだ。

すぐに発進する車。






私は立ち止まってその光景を、見ているだけだった











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