オトナな初恋
「そ、そうなのかな?」


『まぁ、酷い言われ様だったと、私も思うけど、思ったことははっきり言うだけなのかもよ?』


奈緒はそういって立ち上がった。


『今日会議があるから会議室に資料とか並べなくちゃいけないの。』


「あ、私も給湯室でお茶とか作らなくちゃ。」


二人揃って食堂を出た。


奈緒と別れ、給湯室でお湯を沸かす。


……奈緒の言う通りなのかも。
確認もしないで、ナンパ扱いだもんね…本当は不審者だと思ってたけど…


私関口主任にばかり気を取られて、早坂主任には謝罪はおろか、傘借りたお礼すらしてないや。


社会人失格だよ。


傘返すとき、しっかり謝って、お礼も言わなくちゃ!

お茶とコーヒーを作り、私は午後の仕事を始めた。
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