オトナな初恋
「ごめんなさい…疑ったりしちゃって…お姉さんにまで迷惑かけちゃいましたよね…ごめ…なさッ…」


本当に最低だ、私…。


『亜希ちゃん?聞いてもいい?
さっきの電話だけで、こんな事になったの?
もしかして…前から気になる点とか、あったんじゃない?」


コクンと頷いた。


『もしかして、今日私と拓海が一緒に居るところ、見かけた?』


「…はい…」


『そう。その事拓海には?』


「今日用事があるって言ってたから…どんな用事かしか、聞けませんでした。」


『その時、私といたって聞かなかったの?』


「…大学の友達と会ってたって…」


『はぁ…拓海、あんたなんでそんなウソついたの?正直に私と約束してたって言えば、こんな事にならなくて済んだのに。』



『…それは…』


『あんたの弁解はあとでた〜っぷり!聞かせてもらうわよ?
亜希ちゃん、ごめんね?」


「な、なんで?お姉さんは悪くないです。拓海さんだって…
悪いのは私なんです…」




『違うわ。歳だって一つしか離れてないし、私達あまり似てないし、見て勘違いしちゃうのも、仕方ないわよ。』



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