オトナな初恋
『亜希…なんで口隠すの?キス出来ないじゃん。』


手を押さえられる。


「だって…声出ちゃう。恥ずかしい!」



『聞きたいんだから、隠すなよ。亜希の感じてる声、ちゃんと聞かせて?』



「はぁッん…」















『亜希…そろそろ…限界…いいよな?』


「はぁ…ッ…え?」



『ごめん…少しだけ我慢して。』



何を?と思ったとき、下半身に鋭い痛みが走る。



「痛ッ…ふッ…やだ…拓海さ…痛!む、無理…」



『ごめん。でも、俺ももう無理。我慢できないんだッ!!』




感じる異物感。
引かない痛み。

だけど…込み上げてくるのは…愛しさ…


大好きな人と一つになろうとしてる事が、こんなにも幸せだなんて…。



『―ッ 入った…』




「拓海さ…ん」



繋がったまま、抱きしめてくれる、強い腕に私もしがみつく。




「嬉しい…」


『俺も…』



「私…今日は一生忘れられない日になりました。」



『…俺もだ。一生忘れないよ。』














大好きな人と、初めて結ばれた日。
今日を絶対…
一生、忘れない
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