オトナな初恋

変化

『桜井。これ明日までにまとめて置いて欲しいんだけど、出来るか?』




「はい。大丈夫です。」



あの日から、何日も経った。季節は本格的な夏の始まり。
私も今の仕事に慣れ、随分、仕事をこなせるようになった。定時で帰ることも多くなった。



「こっちの書類、確認お願いします。」



一見、前と変わらない仕事場での私達。



『ありがとう。そこに置いといて。』



笑みを浮かべながら言う拓海さん。




拓海さんは、最近職場でも少しずつ、笑みを見せるようになった。


小さな出来事。
私には大きな変化。




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