オトナな初恋
『…関口に、“女の子なら怖がっても仕方の無い状況だったのに、あの言い方は可哀相だ”と言われた。悪かった、反省してる。』

そういって今度は早坂主任に頭を下げられた。


「い、いいんです!!考え事してた私も悪いんですから!!謝らないでください!」


慌ててそういうと顔を上げて私を見て、こう言った。

『じゃあこれでお互い謝るのはやめよう。』


「はい!!」


ホッとして笑顔でそう答えた。


そんな私をジーっと見てる早坂主任。


「??どうかしました?」

首を傾げてそう尋ねると、はっとしたような顔で、


『…いや、別に。……しかし関口が声を掛けようとしてなければ、お互いこんな目にはあってなかったのか?』


眉間にシワを寄せてそういう早坂主任。


その何ともいえない表情がおかしくて、
笑ってしまった。


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