オトナな初恋
ドキン!と私の胸が鳴る。

今、少しだけど、笑ってくれた。


「あ、お仕事中でしたよね。それじゃ失礼致します。」


『あぁ、君もまだ仕事中の様だし。それじゃあ。』


ドキン…


また笑った。


デスクに戻る後ろ姿を見つめる。


ドキン…ドキン…

軽く胸を押さえながら更衣室へと向かった。


制服姿のままだったから、まだ仕事中だと思ったんだろうな。


そんな事を考えながらのろのろと着替える。



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