オトナな初恋
『常務がどうして、俺にそんな嘘つくっていうんだ?なんのメリットがある?』



「そんな事言われても、私は嘘なんてついてない!」



お願い。拓海さん。
信じてよ、私の事…














『俺…亜希の事、しんじられねえよ。
だいたい、仕事早く終わらせて、常務が迎えに行ったのに、なんでずっと一緒にいたわけ?
そんなんで信じろって言われても、無理だ…』





プツンと音がした。
私の中で何かが切れる音。







「わかった…もう…いい…
信じてくれないのね。
それなら、どう説明したって言い訳にしか聞こえないんでしょ?」




何も言わない拓海さん。


私の言った言葉は言い訳にしか聞こえないってのは、当たってるって事なんだね





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