オトナな初恋
夢を見た
暗闇の中に一人佇んでる夢
遠くに拓海さんがいる。
私は拓海さんの名前を必死に叫ぶ。
側に行きたいのに、見えない壁が遮って、拓海さんの元へ行けない。
どうして?拓海さんの所へ行きたいのに!
私に気付く拓海さん。
けれど、そのまま去って行こうとする。
待って…行かないで!!
けれど拓海さんは止まってくれない。
悲しそうな、傷ついた目で私を一度見て、消えていく
いやだ。
行かないで。
待って…
私を置いていなくならないで
拓海さん!!
目を覚ました。
目の前には、木下常務の顔がある。
『起きた?大分うなされてたけれど、まだ苦しい?』
「私……」
『出勤してすぐに倒れたんだよ。
驚いたよ。僕が出勤して部屋に入ろうとした時倒れかかっているから。
急いで、病院へ連れて行ったんだ。』
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