オトナな初恋
何も言わない拓海さん。
私は話を続ける。

「その後はすぐに拓海さんの家に行って、待って…
拓海さんは私の家の前で何時から待ってくれてたの?お互いすれ違っちゃってたね。
…信じてもらえないのが、悲しくて、昨日はひどい態度とっちゃった。」





『ひどい態度とったのは俺の方だろ。信じてやれなくてごめん…』






車が止まる。薄暗い外の景色を見ると、そこはもう私の家の前だった。


拓海さんは車を降りて後部座席のドアを開けたので、起き上がり車を降りた。



降りてすぐに体が宙に浮いた。拓海さんは私をお姫様抱っこして歩きだす。



「拓海さんひとりで歩けるよ。」




そう言っても降ろしてくれず、部屋の前まで連れてかれる。



『亜希、鍵あけて。』



抱っこされたまま、鍵を出してドアを開けた。






寝室まで連れてかれベッドにゆっくりと寝かされる。





.
< 211 / 362 >

この作品をシェア

pagetop