オトナな初恋
見舞い
拓海さんが出て行ってから、1人で泣き続けた。
泣き疲れて寝て、目が覚めて思いだしては泣いて。
会社への欠勤の連絡もしないでずっとベッドの中で、泣き続ける。
熱のせいなのか、泣いたせいなのかわからないくらい頭が痛くて、耐え切れずお昼に無理矢理家にあったヨーグルトとバナナを食べて、薬を飲んだ。
ピンポーン…
あれ?私いつの間にか寝てたんだ。
ピンポーン
誰だろう?…今は誰とも会いたくない。居留守でいいや…
そのまま放っておいた。
『ちょっと!!鍵もかけないで、不用心すぎだよ!』
突然聞こえてきた声に驚いた。
鍵!かけてなかった!!
『お見舞いにきたんだけど…って?亜希!!何その顔っ!!』
入ってきた人物を確認しようと起き上がる私と目が合うなり悲鳴のような声をあげられる。
それが頭に響いて、ガンガンと痛む。
「お、大きい声出さないで…頭が痛くて…」
そう言うと、お見舞いに来てくれた奈緒は、口に手をあてて
『ご、ごめん!亜希、どうしちゃったの?そんなにひどい風邪なの?目が……両目ともお岩さんみたいになってるよ!?』
.
泣き疲れて寝て、目が覚めて思いだしては泣いて。
会社への欠勤の連絡もしないでずっとベッドの中で、泣き続ける。
熱のせいなのか、泣いたせいなのかわからないくらい頭が痛くて、耐え切れずお昼に無理矢理家にあったヨーグルトとバナナを食べて、薬を飲んだ。
ピンポーン…
あれ?私いつの間にか寝てたんだ。
ピンポーン
誰だろう?…今は誰とも会いたくない。居留守でいいや…
そのまま放っておいた。
『ちょっと!!鍵もかけないで、不用心すぎだよ!』
突然聞こえてきた声に驚いた。
鍵!かけてなかった!!
『お見舞いにきたんだけど…って?亜希!!何その顔っ!!』
入ってきた人物を確認しようと起き上がる私と目が合うなり悲鳴のような声をあげられる。
それが頭に響いて、ガンガンと痛む。
「お、大きい声出さないで…頭が痛くて…」
そう言うと、お見舞いに来てくれた奈緒は、口に手をあてて
『ご、ごめん!亜希、どうしちゃったの?そんなにひどい風邪なの?目が……両目ともお岩さんみたいになってるよ!?』
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