オトナな初恋
ボッコリ腫れてる感覚はしたけれど、お岩さんって…

「そんな酷い?」



『一瞬別人かと思った!待ってて。今冷やすもの持って来るから。』


そういって奈緒は冷凍庫からアイスノンを取って来てくれて、自分のハンカチにくるみ、目にあててくれた。



『しばらくそうして冷やしておいて。キッチン借りるね?その様子だとロクな物食べてないんでしょ?今作ってあげるから!』


キッチンから何かを包丁で刻む音が聞こえてくる。













『亜希?うどん作ったけど、起き上がっても平気そう?無理なら今こっちに持ってくるけど…』



「平気。今、リビング行くね。」


薄手のカーデガンをパジャマの上から羽織り、寝室を出た









『さあ、食べよう?食欲なくてもうどんならするっと胃にはいりそうでしょ?私も会社帰りでお腹空いちゃった。いただきま―す。』



「奈緒、ありがとう。いただきます。」





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