オトナな初恋
突然後ろから抱きしめられた。私の肩に乗せられた頭。暖かい腕。
私の体がこの感触を知っている。
「拓海、さん…」
私の声に反応して強くなる腕の力。
『…ありがとう…亜希。』
そして私を自分の後ろへと隠すように立ち、木下常務に向き直る。
『健太…俺今まで何をやっても敵わなくて健太になら負けても仕方ないって思ってた。
けれど亜希を想う気持ちは健太より勝ってる!
…絶対譲れない。譲らない!!』
「拓海さん…」
そっと背中に手をあてた。振り返って私を見つめ、肩を抱き今度は2人一緒に木下常務を見る。
『ふぅ…そうか。
拓海、お前俺に敵わないって言ったけど、そうじゃない。敵わないと勝手に思い込んで勝てるものも途中で諦めてたんだよ。
今回もそうなるかと思ってたけど…どうやら違ったようだ。
雄太にも諦める事教えなくちゃいけないようだ。
…引っかきまわして悪かったな…』
木下常務は部屋を出て行った…。
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私の体がこの感触を知っている。
「拓海、さん…」
私の声に反応して強くなる腕の力。
『…ありがとう…亜希。』
そして私を自分の後ろへと隠すように立ち、木下常務に向き直る。
『健太…俺今まで何をやっても敵わなくて健太になら負けても仕方ないって思ってた。
けれど亜希を想う気持ちは健太より勝ってる!
…絶対譲れない。譲らない!!』
「拓海さん…」
そっと背中に手をあてた。振り返って私を見つめ、肩を抱き今度は2人一緒に木下常務を見る。
『ふぅ…そうか。
拓海、お前俺に敵わないって言ったけど、そうじゃない。敵わないと勝手に思い込んで勝てるものも途中で諦めてたんだよ。
今回もそうなるかと思ってたけど…どうやら違ったようだ。
雄太にも諦める事教えなくちゃいけないようだ。
…引っかきまわして悪かったな…』
木下常務は部屋を出て行った…。
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